こんにちは!【ベジターレコラム】をお届けします。
今回のテーマは、今年も販売を開始したばかりの「宇和島ブラッドオレンジのショコラテリーヌ」に使用しているブラッドオレンジの生産地「愛媛県宇和島市」について。
ここで生産されている国産ブラッドオレンジを収穫してその場で生搾りジュースにしていただいたのですが、それはもう本当に言葉に表せないほど絶品!
これまで海外のブラッドオレンジジュースは飲んだことがありましたが、生果のブラッドオレンジを見るのは初めて。その生搾りジュースを飲むのも初めてでしたが、悶絶級の美味しさでした。
そうして初めて訪れた時に衝撃を受けたことから、「国産ブラッドオレンジの美味しさを一人でも多くの方に広めたい」という一心で、2021年から国産ブラッドオレンジを使用したショコラテリーヌの販売を開始したのです。
愛媛県宇和島市は、愛媛県の南側に位置する、自然と食べ物と歴史のある地域。リアス式海岸になっているので、魚介類も美味しいです。
特に真鯛の養殖は日本一で、養殖といっても自然の海の中に広々と養殖されているので、天然よりも美味しいと言われています。
そして、山の方では「みかん」が有名ですね。そのみかんの生産地に約20年前にやってきたのが、真っ赤な果肉の「ブラッドオレンジ」。
原産国はイタリアですが、、当時日本では大変珍しく馴染みがなかったので、誰も見向きもしなかったそうです。
でも、そんなブラッドオレンジに魅力を感じ、栽培を始めたのが、ブラッドオレンジ栽培の第一人者である児玉 恵さん。
ブラッドオレンジ=果肉も真っ赤。当時は「血が塗られた柑橘を栽培するなんて」と周囲からは理解されず、相当な苦労をされたそうです。
栽培の技術もなかったのでゼロから栽培技術を磨かれました。
国産のブラッドオレンジは現在でも稀少で、生食用の果物には滅多にお目にかかれません。
しかも、このブラッドオレンジは、想像をはるかに超える急斜面で育てているんです。
収穫したオレンジを落としてしまったら絶対に拾えないほどの急斜面で、私もお伺いした時に一緒に登らせてもらいましたが、何かに捕まっていないと普通には立てません。
でも、だからこそ水捌けもよく、太陽の恵みを一面に浴びられるので、こんなにも美味しいブラッドオレンジができるんですね。
道も作れない場所なので、収穫した果実は、畑一面に走っている「モノラック」という柑橘専門のトロッコが運んでくれます。
そんなところで栽培をしているなんて、本当に頭が上がりません。
その努力や苦労が実り、今では宇和島は、ブラッドオレンジの一大生産地に。
減農薬で品質の高みを目指し、栽培技術の振興や視察、研修を受け入れ、2019年には農林水産大臣賞も受賞しました。
こんなに急斜面の山が続いています。
上まで登るのも大変だけど、そこから眺める宇和海が本当に見事なんです…! 児玉さんは「東洋のナポリ」と仰っていました。
そんなブラッドオレンジの魅力は、なんといってもその香り。
フレッシュで芳醇で、喉越しも爽やか。他の柑橘ともまた違う、ブラッドオレンジにしかない美味しさがあります。
その広がる香りによって、“オレンジの香りには癒し効果がある”ということを体感しました。
そして、ブラッドオレンジは、シェフやパティシエなどから「変身自在の魔法の柑橘」とも呼ばれています。
ブラッドオレンジは、組み合わせによって、素材をさらに引き立てたり、アレンジすることで柔軟に美味しく変化する柑橘なのです。
「生産者の努力があっておいしい果実が生まれる」。
その果実を大切に使いたいと思って、ベジターレでも色々な商品を試作しました。
その結果、ショコラとの相性がとても良かったので「ショコラテリーヌ」として販売を開始しました。
ショコラテリーヌの魅力は、絹のようなとろける食感。
その美味しさを引き立てているのが「ブラッドオレンジ」で、特に、この芳醇な香りを損なわないように、低温で焼き上げました。
テリーヌの生地の中にも、ブラッドオレンジのピールを入れているので、生地からも爽やかな香りが広がります。
華やかなブラッドオレンジの香りとショコラの苦味が織りなす芳醇なマリアージュは、ワイン、シャンパン、ウイスキーなどのお酒にもよく合います。
食べる温度帯によって美味しさが変わるのも魅力のひとつ。
冷やすと生チョコのような凝縮された美味しさを味わうことができ、常温だと滑らかに、さらにカカオとオレンジの香りが広がります。そして、レンジで10秒チンすると、とろっと濃厚な味わいに!
高級感ある化粧箱入りなので、大切な方への贈り物にもぴったりです。
こちらは、ブラッドオレンジの季節のみのお届け。1月から5月頃までの販売予定です。
ぜひ、このブラッドオレンジの芳醇な美味しさを、味わってみてくださいね。
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そしてここからは、私のおすすめスポットをご紹介します。
◆遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑
ここは、江戸時代から守られている畑で、昔はお米を栽培していたり、今でもジャガイモなどを栽培しています。
平地がなくても石を積んで畑を作った昔の人たちは本当にすごい..!
そんな歴史を感じる地域でもあるので、ぜひ足を運んでみてほしい場所です。
HPはこちらから→ https://www.uwajima.org/spot/index8.html
◆真鯛
スポットではないですが、宇和島市へ訪れたらぜひ食べてほしいのが「鯛茶漬け」と「鯛そうめん」。
「鯛そうめん」は、縁起物としてお祝いの席で出されている愛媛の伝統食。鯛を甘辛く煮つけて、素麺と一緒に盛り付け、錦糸卵やしいたけ、薬味と一緒に食べます。「鯛茶漬け」はいろいろな店で食べられるので、本場の味をぜひ味わってみてください!
今回は、「ブラッドオレンジ」の生産地である愛媛県宇和島市をご紹介しました。
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次回のコラムもお楽しみに♪
みなさまも、ベジライフを楽しんでくださいね!
ベジターレ HIROYO
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